退職理由は面接で必ず聞かれる質問の一つです。
「もう残業ばかりで力尽きた」「給料が安すぎる」「気分屋の上司と話さなきゃいけないのが苦痛」
こういう一言で「わかる〜そうだよね!」と言ってくれるのは、あなたと同じ思いをしている同僚くらいです。
面接官とは初対面になりますので、退職理由は初対面の人に共感してもらえるような言い方を考えます。
転職10回を経験している私が退職理由の考え方、作り方、ケース別の例文を紹介します。80回以上の面接を受けて試行錯誤した方法を伝授します!
面接準備につまづいてる人、何かヒントを見つけたい人も是非見ていってくださいね。
退職理由のポイント
給料に関する退職理由
お給料に関することは退職理由として伝えない事をお勧めします。
なぜなら給与(=お金)の話をするとやる気がない人と思われて印象が良くないからです。そしてお金の話をする機会は必ず後であります!
面接が進んでくると必ず給料の事を聞かれます。話が出てこない場合は採用となった時に自分から切り出して自然に給与に関して会話することができます。その時にお給料の話をした方がスムーズで印象が良いです。
だからといって嘘の転職理由を考える必要はありません。
(もらってる給与に対して)やってる仕事が不満、仕事が物足りないなどに置き換えるとうまくいきます。
■給与の不満へつながる退職理由の例
- 仕事に意欲・能力があるのに発揮できない
- 単調な仕事ばかり
- 自分が提案したアイデアを上司が持っていく
- キャリアアップしたい
- 業界を変えたい(給与基準の高い業界に転職したい)
- 評価が低くモチベーションが上がらない
ポジティブな言葉で締めくくる
あなたは今働いている会社に不満があり退職を考えると思います。退職理由はネガティブです。
「ネガティブで話を締めくくる」とあなた自身がネガティブな人・不満だらけの人というイメージになってしまいます。
次も頑張りたいなど「ポジティブで締めくる」と頑張りたい人が転職を考えてるになり面接官(初対面の人)も共感してくれます。
では作っていきましょう!
退職理由の3構成
退職理由はネガティブなので長く語ると愚痴に聞こえがちです。下記の3構成で短く伝えるのがスッキリしていておすすめです。
■退職理由の3構成
- 退職理由(〜が主な理由です)
- 退職理由の補足説明
- 今後の意欲(〜転職を決意いたしました)
【Step1】退職理由
まずは退職理由をシンプルに伝えます。ネガティブな事はサラリとシンプルに、です!
*給与が低いは前述した通り仕事への不満などに置き換えます
■退職理由の例
- 残業が多い
- 残業が常態化しているので翌日も疲れたまま仕事をする日々
- スキルアップが望めない
- もっと難しい事に挑戦してスキルアップしたい
- 仕事がつまらない
- 単調な仕事が多く効率化を図れない環境。もっとチャレンジしたい
- 上司が気分屋・職場の雰囲気が悪い
- 風通しが良い環境で意見を出して働きたい
- 通勤が長すぎる
- 満員電車で心身ともに疲れて翌日もひきづってしまう
- 心身ともに不健康・危険な仕事(体を使う仕事の場合)
- 長く働きたい
- 事業縮小などリストラにあった
- 今度は長く安心して働きたい
- 給与が低い
- 給与が低いは、もらってる給与に対して「やってる仕事が不満」なので上記の中から理由を見つけてみてください。
【Step2】退職理由の補足説明
退職理由を補足します。なぜ、どのくらい、どんな悪い影響が出てるのか、などの説明。
■補足理由の例
- 残業・・・何時間くらい残業しているか。残業による悪い影響は何かを伝える
- スキルアップ・・・今の状況・将来何を実現したいのか
- 人間関係が悪い・・・どんな影響があるのか、など
【Step3】今後の意欲
スキルと経験を活かしたい・長く働きたいなどポジティブな言葉で締めくくります。
■今後の意欲(締めの言葉)の例
*文の最後に「〜転職を決意いたしました」を付け加えると文章ができます
- スキルと経験を活かして働きたいと思い転職を決意いたしました。
- もっと裁量を持って仕事したいと思い転職を決意いたしました。
- やりがいを感じたい(きちんと評価されたい)と思い転職を決意いたしました。
- 長く働きたいと思い転職を決意いたしました。
- 将来性のある(安定した)仕事で長く働きたいと思い転職を決意いたしました。
- 新しい業界や仕事にチャレンジしたいと思い転職を決意いたしました。
- もっとコミュニケーションをとって自分らしく働きたいと思い転職を決意いたしました。
退職理由のサンプル集
ここの例文を参考にしてあなたの退職理由を作ってみてくださいね。
私は残業が多いが退職理由なことが多かったです。
残業が多い
残業が多い場合は「常態化」している事を強調します。但し「絶対に残業しません」という頑なな態度ではなく柔軟な対応をすることを見せるのが大切。繁忙期の残業はすると伝えると◎。
残業が常態化していることが主な理由です。
繁忙期だけならもちろん頑張れます。しかし今は1日3時間(週15時間)の残業があり終電で帰ることもあり、疲れが残ったまま翌日仕事をすることが多いです。
メリハリをつけて長く働いていきたいので転職を決意いたしました。
人間関係が嫌
上司や同僚と合わない場合、コミュニケーションが取りずらい、に置き換えると印象よく伝わります。
今のチームはコミュニケーションが取りづらい環境で、
個人に目標金額を設定されていて競争感のある職場であまり風通しがよくありません。
私はチームワークが好きで、チームで改善や意見交換をしながらオープンな環境で働きたいと思い転職を決意いたしました。
体調不良が理由
体調不良で退職を考えるのは面接官の共感も得やすいです。転職する事で改善するという事を伝えましょう。
現在は店頭に立つことも多いのですが、長時間立っていると足に蕁麻疹ができる日が多くなり転職を考えています。
今のままでは長く働くことが難しく、将来も考えて転職を決意いたしました。
現在は〇〇職という体力が資本の仕事です。
仕事自体は好きなのですが体の負担が大きく長く続けるのは難しいと思い、将来を考え転職を決意いたしました。
満員電車が嫌
満員電車を快適に思う人は少ないです。誰がみても長い、を数字で伝えると共感を得やすいです。
●ヶ月前に家から2時間かかるところに職場が移動してしまったことが主な理由です。
通勤で満員電車に乗っていると眩暈がしてくるようになってくる日が出てきてしまいました。
健康に長く働いていきたいと思い転職を決意いたしました。
仕事内容が不満
この仕事をもっと深掘りしていきたいことが主な理由です。
今の職場は組織が大きく業務が分断されています。
業務の一連をやりながらもっと裁量をもって働きたいと思い転職を決意いたしました。
裁量が大きくなることは給与も上がる可能性がある。給与の不満の退職理由にもつながります。
派遣から正社員になりたい
この理由は伝えるのは簡単です。理由がもともとポジティブだからです。
突っ込まれた時のために不満に思う具体例も考えておくと◎。例)ミーティングに参加して意見したい、など
現在は派遣社員です。正社員としてもっと裁量を持った仕事をしたいのが主な理由です。
今の職場ではもっとプロジェクトに関わりたいと思っても派遣の仕事範囲は決まっています。
やりがいを持って社員として働きたく転職を決意いたしました。
会社都合の退職
会社都合で解雇の場合、事情を知らない人が聞いたら「能力がないから解雇されたのでは?」と誤解される可能性があります。会社の状況を説明すると分かってもらいやすいです。
現在はレストラン業界で働いておりコロナの影響で売り上げが大きく減ってしまいました。
会社は約70%の社員を解雇しようとしており私の部署はその対象になっています。そのため就職活動をしています。
今後は御社のように将来性のある会社で長く働きたいと思っています。
退職理由をなぜ聞くの
面接官が退職理由を聞く理由は主に下記の2つです。
会社をすぐに辞めないか
なるべく長く働いて欲しいと会社は思っています。なぜならすぐに辞められてしまったら教育コスト、採用コストなどがムダになるからです。
今までの退職理由を聞いて会社をすぐに辞めない人かどうかをみています。
ミスマッチを防ぐため
例えば退職理由が「残業が多い」だとします。面接している会社も残業が多い職場だったら辞めたくなりますよね。
すぐに転職となったらあなたもまた一からやり直し、会社もまた人を探すことになり、双方にとって時間・労力・お金が無駄になります。
面接で退職理由を分かってもらうことはあなたにも利点があります。
まとめ | 退職理由の作り方と例文
退職理由の作り方のおさらいです😄
下記の3ステップで退職理由を作ります。
- 退職理由(〜が主な理由です)
- 退職理由の補足説明
- 今後の意欲(〜転職を決意いたしました)
このページのサンプル集から似たような状況があればアレンジしてあなたの退職理由をうまく伝えてみてくださいね。
これを読んでいる方のお役に少しでも立てたら嬉しいです。
面接に受かって希望の会社に転職できますように!
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