あなたの5年後のキャリアプランを教えて下さい
え!5年後なんて何してるか分からないなぁ・・
管理職になりたいとか、その道を極めたいとか?
会社はどんな回答を期待してるの?
「キャリアプランを教えてください」の質問は転職面接でしばしばの頻度で聞かれますが、この質問の意図が分からず回答に困った方は多いと思います。
このページでは、企業が期待している回答のポイントや、
5年後、10年後のキャリアプランの回答方法
を例文を使って3ステップで解説します!
転職10回を経験している私が80回以上の面接を受けて試行錯誤した方法を紹介します。
とは言えこの質問は、あいまいな回答で問題ないです
理由も説明するよ!
面接準備が全く進まない方、特にキャリアプランの回答が全く思いつかない方、ぜひ最後まで見ていってくださいね。
【キャリアプラン】は下記のように言葉を変えて質問されることもあります。
- 今後のキャリアプランをお聞かせください
- 5年後の自分はどうなっていたいですか?
- 5年後の将来像をどのように描いていますか?
*5年後も10年後も回答方法は同じです
それでは作っていきましょう!
キャリアプランの5つの回答ポイント
まずはこの質問で企業が何を知りたいのかを把握します。
■企業が知りたいポイント(期待している回答)
- この会社で長く働く気があるか?
- 向上心はあるか?入社後は業務を学んで経験値を上げて、
- 将来的には上に立つ立場になることも考えてるか?
この企業が期待してる回答にするために、以下の5つのポイントを意識して作ります。
全部を回答に含めなくても追加で質問された時にこのポイントを知っていればうまく回答できますよ。
この会社で長く働く気があるか?
会社が強く望んでいる人材は「長く働いてくれる人」でそういう人を採用したいと思っています。
なぜなら採用にはコストがかかるからです。
例えば
- 転職サイトに求人を掲載する費用
- 転職エージェントへの報酬(転職エージェントを通して採用者が決まった場合)
- 自社の面接官が候補者たちを面接する時間コスト
- 社内教育の時間コスト(入社後)
- 引き継ぎ期間は教育する社員の通常業務が止まる
などです。
そこまでしたのにすぐに辞められてしまったら、会社は上記のプロセスをイチからやり直しでコストと時間が更にかかります。
お金と時間を無駄にしたくないので会社は長く働く人を採用したいんです。
なのでキャリアプランには「この会社でずっと働いていたい!」という強い意思を回答に組み込みます。
向上心はあるか?
仕事とポジションに対する向上心、「平社員時代も努力を惜しまず将来はマネージャーになりたい意思」を伝えます。
大体の会社は、
- エキスパート・プロフェッショナル
- 自ら学習して経験値とパフォーマンスを上げていく人
- マネージャー
- 人に指導してチーム全体のパフォーマンスも上げられる人
こういう人材を求めています。
今はマネージングするポジションじゃなくてもいずれは部下を持ってチーム全体のパフォーマンスを上げてもらいたいと思っています。
なのでキャリアプランには「エキスパート➡︎マネージャーになって、この会社に貢献したい」という意思を伝えます。
柔軟性を見せる
会社がどんな状況になっても、新しい事を学ぶ機会として柔軟に受け入れていきたいというフレキシブルかつチャレンジ精神もある姿勢も見せます。
特に今の時代、ずっと同じ体制が続く会社は少ないです><
例えば下記は企業が大小に関係なくよく起こり得ることで、私も実際に経験したり人から見聞きしてきました。
- 会社合併で日本企業から外資系企業に
- 急に上司が日本語が話せない外国人になる
- 業務縮小や組織編成で突然他の部と合併
- 方針が変わって新しい慣れない業務で評価が落とされることもある
- 自分の部署がなくなり今まで関係のない部署に配属
- 例えばマーケから畑違いの経理部へ配属され、慣れない業務で悪戦苦闘
このように同じ会社に勤めているのに自分の働き方がガラッと変わることはよくあり、慣れない業務をイチから覚えて成果を出さなければいけない状況になることもあります。
どんな状況でも会社を辞めず、どんな環境でも柔軟にチャレンジしていきたい気持ちを伝えることが大切です。
具体的な肩書きや役職は言わない
「経験を積んで難易度の高い業務をこなしていきたい」「人を育てていきたい」という意思を伝えることは重要ですが「部長になりたい」など具体的な役職を伝えることは避けるのが無難です。
企業の規模や業界によって出世までの期間や方法は異なり、この企業ではどうやってポジションが上がっていくかわかりません。
例えば
5年後には部長になって30人くらいの部下と売り上げを作って・・
このように具体的に伝えてしまうと
我が社は部長まで平均10年かかるんだけどなぁ
または逆に
うちの会社は部長まで平均3年くらいだなぁ
部下30人はうちの会社規模的に多すぎかな?
など面接官の余計な疑問を引き出すことになり、キャリアプランのミスマッチになりかねません。
「部長になりたい」は例えば下記の断言しない言葉で言い換えます。
■「マネージャー職」の断言しない言い方
- 知識と経験を活かしてリーダーシップを発揮していきたい
- 後輩や部下に教える立場になりたい
面接官に「会社が理想とするキャリアプラン」を聞くのもアリ
聞ける状況ならば、あなたが自分のキャリアプランを伝えた後に面接官に「会社が社員に望むキャリアプラン」を聞くのも良いでしょう。
例えば「御社が社員に求めるキャリアプランがあれば教えてください」などと聞きます。
あなたのキャリアプランと会社が求めるキャリアプランが一致しているかを確認することができます。
以上、5つの作成ポイントの説明でした!
キャリアプランの構成の型と例文
ここからはキャリアプランの回答の構成と、構成で作った例文で回答方法を解説していきます。
先ほどの5ポイントを意識しながら作っていきます!
キャリアプランの構成の型
■キャリアプランの型:3構成
- 入社後に業務を学ぶ意欲
- 将来的にはマネージングしていく意欲
- 変化する会社にも柔軟に対応する意思
型に当てはめて作った例文
- 入社したらまずはしっかりと会社独自のやり方を学んでいき、慣れてきたら経験も活かして業務をこなし、〇〇(業務)のプロフェッショナルになりたいです。
- そして5年後、10年後は、知識と経験を活かしてリーダーシップを発揮していきたいと思っています。
- あとは、会社の状況が変わり変化を求められる場合は柔軟にチャレンジしていきたいです。
次は上記の型と例文を、ステップごとに解説していきます!
【Step1】入社後に業務を学ぶ意欲
まずは入社したら仕事を学ぶ意欲を見せます。
入社したらまずはしっかりと会社独自のやり方を学んでいき、慣れてきたら経験も活かして業務をこなし、〇〇(業務)のプロフェッショナルになりたいです。
○○は応募の業務を入れてください。例:営業・経理・マーケティングなど
この例文には下記の2つの意欲が盛り込まれており、やる気を見せています。
- 会社独自のやり方を謙虚に学ぶ意欲:その会社独自の営業方法やシステムの扱い方を学んでいく姿勢
- 学ぶという受け身でいるだけではなく、今までの経験も活かしたい意欲
【Step2】将来的にはマネージングしていく意欲
将来的には自分のパフォーマンスだけではなく、リーダーとなって部下・同僚のパフォーマンスもあげていきたい意欲を見せます。
そして5年後、10年後は、知識と経験を活かしてリーダーシップを発揮していきたいと思っています。
【Step3】変化する会社にも柔軟に対応する意思
最後に、会社の状況や組織が変わっても柔軟に受け入れてチャレンジしていきたいというポジティブな意思で回答を締めます。
あとは、会社の状況が変わり変化を求められる場合は柔軟にチャレンジしていきたいです。
作り方はの解説はここまでです。おつかれさまでした!
よくある疑問
回答が曖昧なのでは?
「5年後、10年後のキャリアプラン」はぼんやりしている質問なので回答に迷うと思います。
ぼんやりした質問なので、ぼんやりした回答で問題ないです。
例えばあなたが現在32歳だったら5年後は37歳・10年後は42歳です。
27歳の5年後は32歳・10年後は37歳、
37歳の5年後は42歳・10年後は47歳です。
そんな先のことは分かりませんよね。
正直に「先のことは分からないので〜」と回答すれば「計画性がない」と見られるし、「この会社で数年実績を積んでもっと給料の良い会社に転職したい」は口が裂けても面接では言えません。
なのでこの質問の回答は「面接で期待されるぼんやりとした回答」で問題ないと思っています。
私は今までの面接でこの回答をしてきて難なく面接は合格でした。
まとめ
キャリアプランの回答を下記の3つ構成に分けて作る方法を紹介しました。
- 現在
- 入社したら仕事を謙虚に覚えていきながら今までの経験を活かしていく意欲
- 5年後・10年後
- マネージングしていきたい意欲
- 柔軟性
- 会社や組織の変化にも柔軟に対応してむしろチャレンジしていきたい意欲
どんな状況でも(現在・未来・変化)会社の中で進化していきたい「意欲」を伝えます。
「会社の中」はポイントで、どんな状況でも退職せずに長く働く意思がありますよ〜というアピールです。
この記事を見て面接の準備を万全にしていってもらえたら嬉しいです。
面接に受かって希望の会社に転職できますように!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
【まずはこれだけの面接対策7選】の解説はこちら⬇︎
コメント
コメント一覧 (2件)
この質問に対する答え方を詳しく説明していただき、本当にありがとうございます。質問の目的がわからなかったため、就職面接でこの質問に正しく答えることができなかったことがありましたが、このブログ投稿を読んで、この質問に答えるための最良のアプローチを理解できました。
コメントありがとうございます。
私も以前はこの質問にどう答えて良いか分からなくて、たどり着いた回答方法をこのブログに書きました。
参考にしてもらえて嬉しいです!