あなたは正社員から派遣になって働き方に満足してる一方でこんなことが気になりませんか?
- 派遣のメリット・デメリットは?
- このまま派遣を続けててもいいの?
私は20代前半から40代になるまで短期から長期の派遣を経験してきました。正社員 ⇄ 派遣を行ったり来たりしました。転職歴は10回以上。
40代前半の現在は正社員として東京都内の外資系企業で働いています。
■派遣の経歴(8回、通算8年以上)
- 2ヶ月:入力の打込み事務(期間限定)
- 6ヶ月:営業事務
- 3年:海外営業事務
- 1日〜2日:カーディーラーの受付、事務補佐
- 3年:貿易事務
- 1年:外資系で調達部の事務
- 6ヶ月:紹介予定派遣
- 3ヶ月 資料作成の事務
メリットとデメリットを知って、派遣制度を利用する気持ちで働いていれば大丈夫
私は派遣社員からキャリアアップして年収を上げていけました
今回は派遣・社員の両方で働いて感じた派遣のメリット・デメリット、そしてどんな人に派遣をお勧めしたいかをお伝えします。
実体験を交えながら話すよ!
正社員から派遣としての働き方を考えている人、現在派遣で働いている人がどうやって派遣という働き方と付き合っていったら良いか分かる内容になってます!
ぜひ最後まで見ていってくださいね。
派遣のメリット
まずは私が実際に働いて感じた派遣の良いところをお伝えします。
面接(顔合わせ)が気楽
私が派遣になった最大の理由は正社員よりも面接(顔合わせ)が気楽だからです(多少緊張はします)
私は面接が大の苦手でした。
■面接が苦手な理由はこの3つ
- 自分がジャッジされてると感じて緊張しうまく話せない。どっと疲れる
- 会話とは違う「質問→答える」の形式が苦手
- 面接の準備ができない(何から手をつけていいか分からず結局手をつけられない)
正社員の面接は2次・3次と続き、結果が出るまでに2週間以上かかる場合が多いです。
待ってる間に合否のメールをチェックしてはヤキモキして結果「不採用」
結果を見てショックを受けるのが嫌でした。
一方派遣は企業との顔合わせ(面接)のハードルが低いです。
■派遣の面接の良いところ
- 派遣の営業が同席して顔合わせ(面接)をリードしてくれる
- 経歴書も派遣会社が作ってきたものを元に読むだけでOK
- 面接の準備が簡単
- 顔合わせは1回のみ
未経験職種に挑戦しやすい
未経験職種に挑戦しやすいのも派遣の良いところです。
- アシスタントポジションの募集が多く、未経験から実務経験を積める
- 未経験OKの募集が多い。企業は未経験の正社員より派遣を採用する方がリスクが少ないから
派遣ならある程度のお給料をもらいつつ未経験から経験を積んでいくことができます。
1〜3年の実務経験があれば転職で有利になり今より高い年収で働くことは十分可能です。
転職リクルーターから「経験者」と思ってもらえると面接のオファーがたくさん来ますので自分が選べる立場になります。
経験者になれば転職市場での価値が上がります!
年収UPも嬉しいですが、好きな事でキャリアアップしていけるので楽しく仕事ができます。
実際私は未経験職種を派遣から始めて今の仕事をしています。
学校を卒業した時はPCのブラインドタッチすらできなかったです。
どうしてもオフィスワークと英語を使った仕事をしたかったので短期の派遣から始めて貿易事務になりました。(経歴は長くなるので別の機会にお話ししようと思います)
後に年収は200万円はアップしました!(その後の転職でもっと上がりました)
時給が高い
派遣の時給は同じ時給計算のアルバイトと比べて時給が高いです。
*2020年4月の労働者派遣法の改正により
■収入の目安
東京近郊の派遣の事務職は1,600円〜1,900円くらいが相場です。月換算すると25万円〜30万円、年収換算すると310万円から360万円くらいです。
計算例
1,600円(時給) x 8時間(1日) x 20日(1ヶ月) = 256,000円(月給)
1,900円(時給) x 8時間(1日) x 20日(1ヶ月) = 304,000円(月給)
ほぼ正社員と変わらない収入です。一人暮らしでも生活できて貯金もできそうですよね?
残業代はベース時給の25%増しの時給になり時給1,600円の場合2,000円になります。
正社員によくある
「みなし残業」
「固定残業代〇〇円は月収に含む」
はありません
↑あったらすみません。でも私は派遣で見たことがないです。
働いた分はきっちり計算されます。
ITエンジニア・医療系の資格・通訳などは時給4,000円くらいの案件もあります。
派遣の営業担当に相談しやすい
派遣で働くと派遣会社の営業担当がつきます。職場での悩みや自分のキャリアについてなど相談ができます。
- 職場での悩みを相談できる
- お願いすれば派遣先に時給交渉してくれる
- 転職市場に詳しいのでキャリアの相談ができる
営業担当が派遣先と交渉してくれますので、自分で直接交渉する必要は無くありがたいです。
職場での悩み
例えば「業務が多すぎる・少なすぎる」
「業務内容にない業務が発生している」「残業」などの業務過多の相談ができ、派遣先と交渉してくれます。
私は業務が少なすぎて「手すき」の時間が多く(要するに暇)で相談したことがあります。結果は仕事増やすので引き続き働いて欲しいとのことでした。
それから少し仕事を増やしてくれました。
時給交渉
時給交渉もしてくれます。ただし自分から切り出さないと時給は上がりません。
1年くらい働いて「業務に慣れてできる範囲が増えた」といえば派遣先に掛け合ってくれます。
キャリアの相談ができる
派遣の営業は転職市場に詳しいので、キャリア形成の方法を相談できます。
「いずれ正社員になりたい」「年齢を重ねた時の働き方が知りたい」など希望を伝えると、どういう道があるのかアドバイスをくれます。
大手で仕事できる
何回も面接がある倍率が高い大手企業でも派遣の場合は顔合わせ(面接)は一回。私は大手企業でも派遣として働いたことがあります。
■大手企業の派遣の良いところ
- できる社員や派遣から仕事が学べる
- システム化が進んでいて仕事がやりやすい
- 派遣社員の仲間が多く楽しい。派遣の悩みや情報共有ができる
- 社員は派遣の扱いに慣れてる
- 便利な場所にある企業が多く通勤が楽(駅直結だと雨の日は濡れない・暑い日は汗かかない)
- 経歴に知名度が高い社名が書ける
ただし大企業では派遣は派遣と区切られてる場合が多いので直接雇用を希望する場合は正社員登用の実績を確認するのがおすすめです。
正社員登用の実績がある企業なら可能性はありますので派遣会社に聞くと教えてくれます。
↑派遣の営業に言われましたが実際その通りだと思います。
正社員になれる可能性がある
正社員から派遣になって良かったこととは外れてしまいますがやっぱり「正社員になりたい派遣社員」は多いので書いておきますね。私もそうでした。
正社員登用
派遣で働いていて頑張りが認められれば派遣先の正社員になることも結構良くあります。
派遣会社に「正社員登用実績がある企業を希望している」と伝えると優先的に紹介してくれます。
■正社員登用の良いところ
- 顔合わせ(面接)は正社員の面接より簡易的なので気が楽
- 既に派遣で働いてて社内の雰囲気を知ってるので入社後のミスマッチが少ない
デメリットは「いつ正社員になれるかわからない、なれない可能性もある」です。
なので正社員登用がある企業かどうかを早いタイミングで確認することが大切です。
私の現在の職場でも2年間の派遣社員を経て正社員になった人がいます。別の企業では1年の人もいました。
紹介予定派遣
紹介予定派遣は派遣社員として最長6ヶ月働いた後に正社員になれる制度です。
■紹介予定派遣のメリット
- よっぽどのことがない限り決められた派遣期間の後に正社員になれる
- 面接が1回の企業が多いので正社員の面接より気が楽
■紹介予定派遣のデメリット
- 正社員と同じように「本格的な面接」になるので事前に面接対策が必要*
- 履歴書・職務経歴書を用意しないといけない
- 人気だから倍率が高い
- 面接に派遣の営業が同席する時としない時がある。いても助け舟は期待しない方がいい
私は面接に派遣の営業が同席した時は余計に緊張するので「フォローないなら一人で面接の方がまし」と思うことがほとんどでした。
派遣のデメリット
働いた分しか収入にならない
派遣は時給なので働いた分だけしかお給料は入ってきません。
フルタイムの場合は1日の稼働時間 x 20日で1ヶ月の収入を計算する場合が多いですが、12月・1月の年末年始など祝日が多い月は稼働日が少なくなり月収が減ります。
例えば会社の月の稼働日が19日だと月収が減ります(23日/月だと増えます)
また退職金やボーナス、慶弔休暇も基本ありません。
有給はありますが、労働基準で定められている最低限しかありません。
雇用が不安定
業績が悪くなったり組織編成などで会社の人員をカットしたい時、最初に候補に上がるのは派遣社員です。
なぜなら3ヶ月契約なので3ヶ月で契約終了にすれば良いだけで簡単に人員カットできるからです。
実際私は会社の業績が悪くなって契約が終了になった派遣社員の人たちを見て来ました。私も対象になったことがあります。
同じ業務をしていても派遣は契約終了で、一方、正社員の雇用は守られるのを目の当たりにして不公平感がありました。
でも契約は確かに3ヶ月。何もない普段は意識しませんが毎回契約書にサインをする、ということは内容に納得してることになるんです。
不公平ではなく契約なんです。
契約終了なので文句も言えません。
正社員は「期間の定めなしの契約」なので簡単に解雇できません。早期退職を募集したり退職金を払ったりで派遣で人員カットをするより会社にとってはハードルが高いです
契約終了で心が晴れないまま転職活動して面接して・・・(収入もないのに)というシチュエーションは結構辛いです。
ポジションが上がらない
派遣は企業に派遣されて働いているので昇進はありません。
社員の場合は「グループリーダー」「課長」「部長」など責任のあるポジション、またはその道の専門のエキスパートとして仕事を任せられていきます。
派遣は派遣会社から派遣された「別の会社の社員」なので「その会社の重要な仕事」は良くも悪くも任せられることはありません。
人によっては物足りなく感じます。
ただし派遣は単調な仕事ばかりということではなく、正社員がやっていた仕事を派遣が引き継いだり「裁量のある業務」を任されることも結構多いです。そこで経験値を積むと次の転職時に有利です。
こんな人には派遣がおすすめ!
メリットとデメリットをお伝えしたところでまとめです。私が派遣をおすすめしたい人をお伝えします!
未経験の仕事に挑戦したい人
私が派遣をおすすめしたい人は「未経験の仕事に挑戦したい人」です!
なぜなら私自身が派遣からキャリアアップしてきたからです。
社員の後任として派遣で入った私。担当が自分しかいないというポジションで未経験の仕事をスタートしました。「派遣なのに社員並みの裁量」を持って仕事をさせてもらいました。
でもやはり派遣は派遣。
3年経って私の部署の事業が無くなることになったと同時に「次回の契約更新は無し」で契約終了になりました。他の社員達は別の部署に配属され、派遣の私は仕事が無くなりました。
しかし私の仕事ぶりを見ててくれた人が新しい仕事のオファーをくれたんです!
ポジションは正社員でその会社ですぐに働くことなりました。
派遣がメインの仕事じゃない人
ガッツリ仕事ができない人にも派遣はおすすめです。
派遣はフルタイム以外(時短など)の仕事も充実しています。
■フルタイム以外の働き方の例
- 週3回の勤務
- 1日 10:00~16:00の勤務
- 1〜3ヶ月の期間限定
- 1日〜数日の単発 など
■例えばこんな人に派遣がおすすめ!
- 資格取得の勉強しているから時短で働きたい
- 個人で事業をしてるけど副業で週何日か働きたい
- 留学やワーホリの前に期間を決めて働きたい
- 子供がいるから仕事は絶対に定時で上がりたい
- 夫が転勤族で引っ越しが多いので派遣が良い
など、「生活のメイン」が派遣の仕事以外の人に派遣はおすすめです!
学校の先生になりたくて勉強の時間を確保したいから、業務負担が少ない企業での派遣を選んだと言ってた人がいました。目標があって素敵だなと思いました。
正社員の面接が面倒な人
面接一回でサクッと仕事を決めたい人も派遣はおすすめです。正社員の面接と比べると本当に気楽です。
「顔合わせ(面接)が気楽」は個人的に派遣の最大のメリットだと思ってます
まとめ | 正社員から派遣になるのは正しい選択?
正社員から派遣になって仕事に慣れてくると、ふと「この選択は正しかったのか?」と不安になることもあると思うんです。
親や親戚に「派遣じゃ安定しないんじゃないの」「なんで正社員辞めちゃったの」などと今の選択を否定するような傷つく事を言われたりもします。
「心配はありがたいけど、大丈夫だから!!」と思いつつ
ここで紹介した
を見て、「安定しないと言われてる派遣という雇用」の良い所・イマイチな所を知って
「経験を積んで年収UPとやりがいのある仕事を見つける」
「別の勉強に励む」
「家庭を優先する」
など働く目的を持って「派遣を利用していく」のがいいんじゃないかな、と通算8年以上派遣で働いた私は思うのです😀
この記事が派遣で働く方の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
転職の面接対策のと職務経歴書の記事も書いてますので正社員に戻りたくなったらぜひ参考にして対策してください!きっとお役に立てます。
私が何度もお世話になった派遣会社は、テンプスタッフ
20代の頃から使ってて50代の同僚もお仕事紹介してもらっていました。全国にあり職種も働き方も選べます。担当者はみんな親身に相談に乗ってくれました。
まずはどんなお仕事があるか、検索するだけでも楽しいですよ
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